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腕の痛み・痺れ【腕神経叢】山梨県甲府市に2院の整体院信玄

腕神経叢

はじめに

 当院への通院者に、腕から重く、痺れるような辛さ・痛みで来院された方がいました。「腕神経叢損傷」のような特徴があるので、以下に「腕神経叢損傷」について、疾患の疫学、障害像、評価と治療などについてまとめました。

腕の筋膜

目次

・腕神経叢の概説

  腕神経叢はC5-8頸神経叢、Th1胸神経の前枝よりなり、C5,6が吻合して上幹、C7は中幹、C8,Th1が吻合して下幹となる。さらにこれらが分岐と吻合を繰り返して神経束となる。これらがさらに分岐・吻合して外束、後束、内束となる。

 これらはさらに分岐・吻合して筋皮神経、腋窩神経、橈骨神経、正中神経、尺骨神経、その他となる。

 神経幹となる前すなわち神経根部で横隔膜神経、肩甲骨神経、長胸神経が分かれる。これらの神経のいずれが麻痺しているかで損傷部位診断に役立てる。

原因

 神経叢の損傷形態としては、牽引損傷がもっとも多く、損傷原因は交通事故、特にオートバイによる転倒がもっとも多く、その他、分娩中の損傷や全身麻酔下での手術時の無理な長時間の外転外旋位、リュックサックのような重い荷物を背負った場合などがある。交通事故による損傷では、10代、20代の青少年層が多く、麻痺は広範で重篤な症状が多い。

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麻痺の分類

 損傷部位から3型に分類される。

上位型(Duchenne-Erb型)

 C5,C6またはC5~C7が主な損傷領域で、三角筋、棘上筋、棘下筋、上腕二頭筋、回外筋が主として麻痺する。上位型で菱形筋、肩甲挙筋、前鋸筋の麻痺を伴う場合は椎間孔知覚の損傷が疑われ、逆に棘上筋、棘下筋が残っていれば神経幹部より末梢での損傷が考えられる。これによる機能障害は肩の挙上、外旋、肘の屈曲、前腕回外である。

下位型(Duchenne-Aran型,Klumpke型)

 C8,Th1またはC7,C8,Th1が主な損傷領域で手関節屈曲、手指屈曲が損傷される。橈骨手根屈筋、回内筋、長母指屈筋は麻痺を免れることが多い。

全型(混合型)

 損傷が腕神経叢全体に及んでいる場合で上位型、下位型、両型を合併したものと考えてよい。損傷度も重症で予後も悪く、上肢基本動作はほとんど失われる。

引き抜き損傷(root avulsion)

 神経根が根元から引き抜かれた損傷で、節前損傷は非回復性、節後損傷は回復性である。このため節前損傷か節後損傷かを早期に診断する必要があるが、合併しているときなどは診断が容易ではない。引き抜き損傷を示す症状は部位によって異なってくる。

神経根近位部の障害:

 上位型、下位型の麻痺

上部胸髄交感神経節の障害:

 T1(T2)神経根、脊髄麻痺の時はHorner syndoromeを伴う。すなわち眼瞼下垂、眼瞼狭小、眼球狭小、瞳孔縮小、毛様脊髄反射消失、上肢の発汗消失などが現れる。

脊髄神経節の障害:

 節前損傷(引き抜き損傷)の場合、軸策反射は残存し、ヒスタミンによる発赤反射が陽性、cold vasodilation testが陽性となる。

硬膜の損傷:

 造影剤脊髄注入検査において、損傷初期には硬膜損傷部から造影剤の漏出が認められる。

評価

1、引き抜き損傷の診断

2、脊髄造影像(造影剤の漏出、髄膜瘤の形成など)

3、Horner症候(瞳孔縮小、眼球陥没、眼裂狭小)

4、神経幹に入る前に分岐した神経で支配される筋の麻痺

横隔膜神経――横隔膜

長胸神経――前鋸筋

肩甲背神経――肩甲挙筋,菱形筋

前胸神経――大胸筋

胸背神経――広背筋

5、知覚障害および筋電図所見

6、知覚脱失領域の軸策反射の存在

7、知覚脱失領域の知覚神経活動単位検出

治療

 保存療法は回復の期待できる約1年半までは持続すべきであり、近位筋の回復が1年以内に現れれば予後は期待できる。しかし、はじめは順調な回復をみせても遠位では回復に要する期間が延長し、回復が不十分なまま終わる症例も少なくない。特に上肢では支配される筋が多彩であり、過誤支配が問題となる。また、腕神経叢麻痺では外傷により肩関節周囲組織の損傷が合併していることが多い。筋力の不均衡も加わり疼痛や関節拘縮を起こしやすいことにも注意が必要である。

上位型では拘縮予防のため患側上肢のROM訓練が各運動方向に対して行われる。特に肩関節の屈曲、外転、外旋、肘関節の屈曲、前腕の回外の他動運動は重要である。

下位型では保存療法の場合、再生軸策が固有手筋まで到達するまでに2年以上を要するため、筋の変性が進み予後は良くないといわれている。手指の拘縮予防、筋力増強の他、スプリントの作製・利用や知覚のない手指に対して外傷を予防するためのADL指導が重要となる。

回復不能な全型の麻痺の場合には、肩甲、体幹の可動筋による上肢のコントロールを図り、上腕内側の近く(Th2神経根支配)を利用し、物を腋窩に挟む方法などがある。

まとめ

腕神経叢を損傷した場合、上位型、下位型で痛み、痺れの部位が変わります。また、神経の損傷であればやはり、回復までに時間が掛かってしまいます。

当院へ通院されている方でも、関連する筋肉・筋膜を緩め、痛みの緩和が少しずつ図れています。

痛い部位を強く押すのは危険ですから、最新の注意を図りながら施術しています。

腕、肘にかけて痛み、痺れがある方は山梨県甲府市に2院「整体院・整骨院信玄」へ一度ご来店下さい。

整骨院信玄がお勧めです。

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