立った状態で前屈すると痛い、腰を反ると痛い・・・お医者さんに行ったら、「すべり症・分離症」と言われた。自分でストレッチしてもなかなか痛みが減らないし、注射も嫌だし。どうしたらいいのだろうか。そんな「すべり症・分離症」の方に向けて、原因、症状、治療内容をまとめました。
山梨県甲府市に2院ある整体院・整骨院信玄でも「すべり症」で腰の痛みがある方も通院されています。一度滑ってしまった、腰椎は手術しなければもとに戻ることはありません。しかし、腰椎が滑っている方でも痛みがない方は、筋肉が柔軟な方です。滑っているとその分、大腰筋(インナーマッスル)などが引っ張られ固くなります。整体により、定期的に緩めることで、症状が軽くなる方もいます。
そんな実例を踏まえ、このページでは「すべり症・分離症」についてご説明していきます。
脊椎分離・すべり症って何?
1. 概説
解剖学的な定義は,腰椎の後方要素である椎弓の上・下関節突起間部の骨性連絡が断たれた状態を“腰椎分離症”という。X線学的には,腰椎側面像でこの部分の骨性連絡の欠損が,また斜位像では上・下関節突起間部の“テリアの首”が切れたように見える。この結果,上・下の椎体の間ですべり(多くは下位椎体に対して上位椎体は前方に)が生じたときに,“すべり症”という。腰椎すべり症は腰椎分離すべり症(分離症を認めるタイプ)と腰椎変性すべり症(分離症を認めないタイプ)とに分かれる。病態メカニズムは分離症の有無にかかわらず,腰椎症性変化(年齢的な変化)が基盤となって,年とともに変性が進行し,次第にすべり症が発生すると考えられる。なお,「症状」と「すべりの程度」との間に相関関係はない。すなわち,レントゲンですべりの程度が大きいから,症状がひどいと言う事にはならない。
2. 原因
分離症は以前には生まれつきの骨の弱さで起こってくると考えられていましたが,スポーツ医学が進歩してきて,現在ではブリッジや背筋伸張体操,ウエイトトレーニングなどによる腰椎の繰り返し加えられるストレスにより,腰椎後方要素の上・下関節突起間部に疲労骨折が発生すると考えられています。腰部の負担のなかでも捻れが加わった事が考えられていますが,原因は明確には不明です.発症は小学低学年~中学時代前半頃に起こる。
整体院信玄に通院されている方も、20代~30代の方が多い傾向にあり、スポーツを行い、過度に負荷を掛けすぎた様子がうかがえます。
3. 臨床症状
脊椎分離・すべり症は,圧倒的に第5腰椎にみられる。X線所見上の分離・すべりのおおよそ半数は無症状であり,本症に特有の症状はないといわれ,最も多いのは腰痛だが,通常の腰痛患者との差はない。強いて特徴をいえば,臀部から大腿後面にかけてのつれ,痛みである。これは,腰椎分離・すべりのための体型の変化,特に腰椎前彎の増強のために反応性に二関節筋である膝の屈筋群が緊張,攣縮を起こすためであり,腰椎の前屈制限やSLRの制限も起こるが,神経症状はない。腰椎分離・すべり症の症状の原因としては,①腰椎の不安定性,②椎間板の変性,③神経根の圧迫刺激,④椎間関節の病変,⑤腰椎前彎の増強による静力学的なものなどが挙げられる。しかし,椎間板ヘルニアを伴うものは少なく,下肢のしびれはまれである.
代表的な型は関節突起間部における分離と,第5腰椎と第1仙椎の先天性奇形によりすべりを生じるものがある.前者をisthmic type,後者をdysplastic typeと呼ぶが,この型ではすべりの進行がはやく,両下肢の麻痺を起こしてくることがある。
4. 治療
骨性支持のある胸郭と骨盤の間を支持するコルセットの装用が有用である。早期なら骨癒合が期待できる。疼痛除去のためには局所へのブロック注射も有効である。腰痛患者では腹筋の強化が重要であり,腰椎分離症の患者においても疼痛の強い場合には腹筋の強化が行われる。しかし,分離のメカニズムから,症状固定期には背筋の強化を積極的に行う。このときには体幹を過伸展するのではなく,屈曲位から中間位へと動くようにする。手術的治療は全体の5%が適応となるが,症状が強くかつ長期にわたるもの・保存治療に抵抗する・下肢症状を伴う・ADLや職業に支障がある場合である.手技は脊椎の前方固定術・後方固定術・後側方固定術などである。
当院でのコルセットの付け方、販売も行っております。また、腹筋の行い方、注意点をお伝えしております。お気軽にご相談下さい。
すべり症は上からマッサージするのは危険!
むやみにマッサージしたり、背中に乗ってもらい、押してもらう行為は症状を悪化させるリスクがあり危険です。より、すべり、分離を強くしてしまう危険性がありますので、専門家に施術してもらうことをお勧めします。
整体院・整骨院信玄のすべり症に対する整体をご紹介(一例のみ紹介)
腸腰筋リリース(固さのチェック)
インナーマッスルでもある腸腰筋の固さをチェックします。腸腰筋の固さを取る場合は、腸腰筋を押したり、マッサージしてもなかなか取れない場合が多い(リスクあり)です。そのため、股関節周辺の筋肉や下肢、上半身を緩め、結果的にインナーマッスルである腸腰筋を緩めます(筋膜リリース)緩むことで、すべり症の症状であり、腰椎が滑ることにより、筋肉の短縮・硬直を予防します。
大殿筋リリース
上記にも上げたように、臀部に痛みが出る方もいます。臀部の筋も同様に、臀部だけをマッサージしていても、臀部は緩みません。左右の足首の傾きや、ふくらはぎの張りを緩和させることにより、立った際に、骨盤の前後傾きを整えるのです。整った状態の殿筋は比較的緩みやすくなっています。
臀部の圧痛検査(押されて痛むかどうかの検査)を確認し、カラダを下肢から緩め、伸ばします。その後臀部の圧痛をチェックします。
すべり症・分離症のかたは、当院へ一度ご相談下さい。正直、一度滑っている腰椎をお持ちの方は、痛みと上手に付き合っていく必要があります。そのため、1回の施術で治ります!ということ言えませんが、予防に通院されている方もいらっしゃいます。
【あなたにお勧めの関連サイト】
整骨院の電気って効果あるの?【目的・適応・注意点】をまとめてみた